コレ!
コレ!
全然釣りのことではない、あしからず。
どうせ今海は絶望的状況だ、今日なんて23.6、どんだけ外れてんだ、ダツピョンすらねーぞ、ファック。
という訳で釣り以外のネタ。
先日タマン野郎が来て、大いに癒されたわけだがその中での彼の功績でタマン釣果を超えて最も光るものは
「羊肉串儿」
ヤンローチュアール!(ルはちっちゃめ)
中国の屋台で売られている焼き鳥ならぬ焼き羊。羊肉の串焼き。クミンをはじめとしたスパイスをふって炭火で焼かれたこれは最高。これは小学生の頃に初めて食って以来ずっとこれの虜。これとビールがあればもう文句なんて出ない。絶対。
↑イメージ、これウイグル人らしき人が焼いてるから絶対美味いはず。(ネットから無断で借用)
最近もなんとかあの頃の味を再現しようと鳥や豚でスパイスの配合(そんな大それたものではない)を変えたりなんだりで頑張るがなかなかうまくいかず、、まあ勿論それなりに美味いものはできるんだけど。。
そんな中、チベットのラサで会って以来仲良くしてる友人タマン野郎が来島した訳である。ラサでも一緒に羊肉串儿を食った仲。彼は東京在住。東京在住なら羊くらい買えるだろ、と煽り続けた結果(笑) 、来島前に羊を屋久島に送ってくれていた。
到着したのは2kgの羊肉と羊タン(!!)。
肉はいいけどタンは見た目がまんまでgrotesque!!
それとなんだかよく分からぬ出来合いの調味料を持参した友人。王守義?誰それ。正直特に期待する事もなく夜のBBQに突入。
ワタクシオリジナルバージョンのスパイスをつけたものと、奴が持参した謎の調味料をつけたものを用意して焼き始める。
↑タマンのカマと羊肉串儿。屋久島のタマンは熱を加えると死ぬほど固くなる。
↑タマン、カルパッチョで食った方が良い。
↑ついでにサンマと鳥。
一本目、奴の出来合いスパイスバージョン。
一口食べて出た言葉が
「コレ!!」
瞬間的に、小学生時代にタイムスリップ、初めて会ったあの味がそこにあった。その頃一緒の塾に通っていた友人に頼むと塾に来る途中の屋台で買ってきてくれた。一本5角、当時で7円とか。あれは大きな楽しみだった。その後大きくなって、瀋陽にいた頃はしょっちゅう羊肉串儿をつまみに飲みまくってた。こっちに戻ってくると、そもそも羊なんてなかなか接点の持てるモノでもないし、あってもジンギスカン。羊肉串儿が好きな人間は分かると思うがジンギスカンは、我々が求める羊の味とは全く違う。
日常生活の中での、なくてはならない物とまではいかないものの、かなり大切だったはずのものが、いつの間にかすっかり疎遠になってしまっていた。
屋久島に来てからはちょくちょく再現を試みて追い求め続けたその味は、結局再現し切れず、何がどう違うのかさえ分からないまま半ば諦めていて、もうこれは中国に行くしかないなと思っていた。
そんな羊肉串儿の味が、期待もしてなかったのに突然完全に再現されて口の中に広がった。衝撃だった。
やっぱり羊じゃなきゃいけなかったんだな、と痛感した。羊の味がなきゃ全く再現なんでできない。食べた瞬間に分かった。
羊は人によっては臭い、と言うけど、小学生で食べて以来今まで一度も臭いと思ったことはない、臭いと思うかどうかは恐らく紙一重で、慣れ次第。牛も豚も鳥もGTも皆匂いはあるでしょ。なんでも小さい頃から食ってりゃなんも気にならない。たぶん虫とかも(割と成長してからチャレンジすると厳しいよね、虫)
その匂いを含んだ味とスパイスであの味は形成されていたのである。
自分のスパイスバージョンも食べたが、それもまあ美味いが王守義スパイスの方が良かった。しっかり再現できてた気がする。それはたぶん旨味調味料が入ってるからかな。向こうの屋台なんて色々振ってるだろうから。味がガッツリ決まってるし。
という訳で自分は結局羊そのものの味を求めていたらしい。それが今回タマン野郎によって判明した。一度分かってしまえば簡単なもんで、あとは羊を定期的に買うだけ。屋久島生活がまた少し豊かになる、ありがたやありがたや、なんまいだー。
いやホント、まさかあの味が屋久島で再現できるとはね、、
最高。
ロッド進んでます。硬化剤さえゲットできればもう、余裕。笑